リリース候補版とは

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The term release candidate refers to a version with potential to be a final product, ready to release unless fatal bugs emerge. In this stage, the product features all designed functionalities and no known showstopper class bugs. At this phase the product is usually code complete.

Wikipedia contributors, "Software release life cycle," Wikipedia, The Free Encyclopedia, http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Software_release_life_cycle&oldid=145490320#Release_candidate (accessed July 21, 2007).

リリース候補版とは、ソフトウェアの開発-出荷サイクルの中で、製品としてリリースしてもよい内容を含んでいる、ベータよりも広く利用されることを念頭において出されるテスト版です。一般に、リリース候補版では製品仕様はすでに確定しており、そのほぼすべてが実装済みの状態で出されます。リリース候補版を出した後は、製品開発チームはIn Development/開発中というフェーズから、Stabilize/安定化と呼ばれるフェーズに移行し、要するにバグ取りに集中します。品質保証担当は、この版での全機能テストに全力を傾けることになり、開発担当はそばで胃の痛い思いでテストを見つめているということになります。

この時期になると、機能要望はほぼすべて次のバージョンへとまわされます。また、報告されるすべてのバグを修正するわけでもなくなります。Show Stopperとか、Release Blockerとか呼ばれる、いわゆるデカいバグ、多くのユースケースで出現し、製品の円滑な使用を妨げること著しいというバグは直しますが、比較的マイナーな特定の環境でのみ起こる現象や、バグではあるが簡単に回避可能であるようなものの中には、「直さない」という明示的な判断をした上で、製品出荷後に再検討するリストに追加されるものもあります。こういう判断は、品質保証、ユーザーサポート、開発などと協議の上で、製品管理担当が行うのが普通です。

スーツにありがちな誤解で、バグが数えるほどになっていないと「品質が保証されていない」とか思っている人がいますが、よほど小さなソフトウェアでもない限りそういうことはまずありません。問題はバグの数自体ではなく、すべてのバグに対して適切な判断(直す、先送り、機能そのものを削るなど)を下しているかどうかにあります。この、バグに対して適切な判断を下せるかどうかが、製品管理担当(プロダクトマネージャ)にとってもっとも重要な資質であるといっていいでしょう。この判断を下すには、さまざまな種類のユーザーの目で、製品とそのバグを見つめることができなければならないからです。おっとこれは余談でした。

リリース候補版を世に出すメリットは、製品開発チームにとっては実運用環境でテストしてもらうことでテスト環境では気づかない重大なバグを発見できる機会を得ることです。ユーザーにとってのメリットは、製品仕様の固まったブツを入手することで、製品の購入や適用の是非の判断を出荷前から始められることや、自分の環境で先に製品を導入することで、自分の環境でしか起こらない問題をフィードバックしたり、それを認識した上で修正する方法を考えたり、場合によってはその問題があるがゆえに導入しないという判断を下したりすることができることです。

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このページは、Fumiaki Yoshimatsuが2007年7月21日 12:51に書いたブログ記事です。

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